「あきらめてはいけない」という言葉をよく聞く。とても心地よい響きの言葉である。この言葉を座右の銘のように大切に思っている人も多いのではないか。
しかし本当は違う。あきらめなければ目標は達成できるというのはきれいごとにすぎない。普通に考えると、努力しても目標が達成できない場合のほうが多いということがわかるはず。人は「あきらめてはいけない」と思って頑張るのではなく、「あきらめたくない」からあきらめないだけである。そうしたいからしているだけである。
「あきらめてはいけない」という考え方は目標が大きいなら相当危険な考え方である。
そういうことが「0ベース思考」の最終章に「やめる」について書かれてある。
やめたくない理由についても書かれてある。成功者がよく言うからというのが1つめ理由。2つめはサンクコスト(埋没費用)にとらわれるから。3つめは機会費用(逸失利益)に頭が回らないから。
ただそれでもやりたい人はやればいい。頑張る人を止めることはしない。