「あとに引けなくなる」という言葉がある。
引き際を誤ってズルズルと続けた結果、どうしようもない危機に陥った状態を表す言葉である。
サンクコストの錯誤を端的に示した言葉ではないか。
あきらめないことがとてもいいことのように思われがちである。あきらめたら後悔するというようなセリフもよく聞く。
しかし時と場合による。
ほとんどの場合あきらめた方がいい。人はあきらめることを繰り返して生きている。欲しくても手に入らない物はたくさんある。
可能性がないなら、引き際を見極めないと、後々後悔する。
それよりも新しいことを始めて可能性を探るほうがいいではないか。
今まで見向きもしなかったことに熱中する自分が将来にあるのかもしれない。